子供の肘内障体験談と対策をブログに書き留めています。
先日、1歳の子供の腕がだらんとなり、上がらなくなってしまいました。
脱臼してしまったと思い、慌てて病院へ行くと診断されたのは肘内障という、肘の関節が少しはずれかかった状態になっていました。
「子供の肘が抜けた」「子供の腕が外れた」というのは、育児中のママには意外とあるある話なんだそう。
ですが、ママ1年目の私にとっては初体験のことで、少しパニックになりました。
今回はそんな私の体験談と一緒に、肘内障の症状や、今後ならないための対策を紹介したいと思います。
目次
恐怖!子供の肘内障体験談(救急病院にお世話になりました)
イヤイヤ期真っ最中の息子(1歳7か月)と2人目妊娠中の私、2人で近所にお散歩に行ったときのお話です。
最近やっと手を繋いで歩けるようになったので、仲良く手を繋ぎながら行き道は順調にお散歩してくれていました。ですが、次第にふらふら~ぐらぐら~と、足元がおぼつかない感じに。(まだ1歳なのですぐに疲れるんですよ)

私の不安は見事に的中。家まであともう少しというところでイヤイヤ発動!

手を繋いだまま思いっきり地面に寝転がろうとしたので、危ない!と思わず手を引いてしまいました。
その瞬間、腕が変な方向にねじれたようで、そこから火がついたように泣き出しました。
そして、息子をよく見てみると左腕がだらんとなり、上がらなくなっていたのです。
大丈夫か確かめるために大好きなお菓子を見せてみるものの、反応なし!これは一大事だとプチパニックになりました。
息子の症状
- 顔を真っ赤にしながら火がついたように泣き、時間が経っても泣き止む様子がない(普段の泣き方とは明らかに違う)
- 左手がだらんと下がったままの状態になり上がらない(右手は自由に動かしていましたが、ねじれた左手だけは何があっても動かさず、力が入っていない感じに見えました。)
- 反対の手で、肘あたりを押さえている
- 私が肘を触ろうとすると、とてつもなく嫌がる
救急相談センター(#7119)に相談してみた

色々な不安が頭をよぎりましたが、なんとその日は日曜日、近所の小児科や整骨院も全て閉まっていたうえに、夫も不在でした。

そこで、はじめて小児救急電話相談事業(#8000)を利用することに。しかし時間外というバッドタイミングでした。
病院に行くか迷った際に相談できる電話窓口救急相談センター(#7119)(※一部地域での実施)というのも聞いたことがあったので、そちらに電話し、電話口の看護師さんに息子の症状を相談してみました。

そうアドバイスを頂いたので、救急病院を受診することにしました。
子供の腕が上がらない原因は脱臼ではなく肘内障だった!
タクシーで救急病院に直行した私。息子は相変わらず泣き止まないうえに、痛みで自分では歩けなかったので、常に私が抱きかかえた状態でした。

救急病院について診察の手続きをし、5~10分程で私たちの順番が来ました。(さすが救急医療!こんなにも早く診て頂けるんですね、有難い!)
先生に簡単に経緯を説明し、息子の腕を少し触って一言。

肘内障?初めて聞く言葉でしたが、すぐ治るという言葉にほっと一安心したのを覚えています。
肘内障とはどういった状態?脱臼とどう違う?
今回息子が診断された肘内障とは、どういった状態のことを言うのかご紹介します。
脱臼…関節から骨が完全に外れた状態
肘内障…肘の関節にある靭帯から骨が外れかかっている状態
「子供の肘が抜けた」「子供の腕が外れた」
こういった子供のよくある症状では、肘内障のケースが多く脱臼はまれなんだそうです。
脱臼の場合、完全に腕が動かず激しい痛みを伴い、腫れや内出血が起こることが多い。
肘内障の治療法は?息子は3秒で治りました
肘内障の治療法は、徒手整復を行います。肘内障の場合は、靭帯から外れかけた骨を元の位置に戻すということになります。
徒手整復とは、手を用いて関節の脱臼や骨折の整復を行う手技のこと。
実際に横で見ているとこんな感じでした。
先生が息子の肘を少し力強く持ち


まさかの3秒。意外とあっけなく入るものなんですね。
その直後、あんなに泣いていた息子が急にスンっ!と泣き止んだのでした。
整復後の息子の様子
整復後はしっかりと肘が入ったか確認するため、待機の指示が出ていました。
しばらくして、看護師さんが肘の確認のためにアンパンマンの人形を持ってきました。


完全復活!本当に良かった!!
ちなみに、整復後の4~5日の間が一番再発しやすいと言われているので、その期間は特に注意が必要です。
会計を待っているとき、私の隣で足をブーラブーラさせながらご機嫌になった息子を見て、一気に気が緩んだのでしょうか…

と、急にこみ上げてきて、ひっそり泣いてしまったのは秘密です。
肘内障や脱臼は何科にかかるべき?
一部の小児科でも診てくれるそうですが、もしかすると骨折やヒビが隠れている場合もあるということで、基本的には整形外科や接骨院を受診するのが一番良いと言われています。
今回の私のように、日曜日や祝日で診てもらえる専門の医療機関がない場合は、救急など早急に対応してくれる病院に相談しましょう。
ちなみに、整形外科や接骨院でも保険が適用されます。保険証と小児医療症はお忘れなく!
注意ポイント
ですが、知識のない素人が安易に肘を入れようとすると、ひびや骨折といった悪化に繋がる場合があるのでおすすめできません。
専門の病院でしっかりと診てもらうことが重要です。
肘内障はくせになる可能性がある

肘内障は一度なるとくせになってしまうことがあると言います。私の知人の子供も、数えきれないほど繰り返していました。
参考
知人の子供は、自分で思いっきりバンザイしたとき、子供の手を持ってバイバイとさせただけで、簡単に肘内障になってしまうと嘆いていました。
どうやら、関節や靭帯が未完成な5歳くらいまでは発症しやすくなるそうです。
肘内障や脱臼にならないための対策や注意ポイント
どれだけ注意していても子供は転びます。そして、転ぶと危ないので親はとっさに手を引いてしまいますよね。
なので、完全に肘内障や脱臼を防止することは非常に難しいんです。だけど、なるべくそうならないように、注意することはできます。
そのポイントをまとめていくので、是非参考にしてみて下さいね。
手を引く際のコツ
実は、手を引くのにもコツがあるそうなんです!
手を引く際に手首だけを無理に引っ張ると、親の力が直接肘の関節に伝わってしまい、抜けやすくなります。そこで、手首ではなく手の平を握れば手首がクッションになり、肘が抜けるのを防いでくれるそうです。
子供が転びそうになったときは、手ではなく子供の服を引く
やはり一番の対策は、子供の手を引っ張らないこと。(そりゃそうだ!)
なので、転びそうになったときは手を掴むのではなく、服を掴む。もしくは、かがんで子供の胴体をキャッチするのが最善の策だそうです。

私もそう思いますが、手を強く引っ張らないと意識することが大切なんだと思います。実際に、このことがあってから息子の手を引くことへの危機感が変わりました。
しかし、逆に慎重になりすぎて息子が派手に転んでしまったこともあります。
子供の手を引くこと=悪いことではない
「いい?子供の手は強く引っ張らないこと!」
今回、救急病院で整復してもらったあと、年配の看護師さんにお叱りを受けました。
その場では、「はい」としか言えなかった私ですが、あとからじわじわ思うものがありました。
確かに、無理に子供の手を引っ張ることはしてはいけません。
でも、危機的状況ではどうでしょうか?
今回のことで、私が手を引くことに慎重になりすぎて派手に転んでしまった息子。それでもし大怪我していたら?
子供の手を引くこと=悪いことという意識ではなく、先ほどご紹介した手を引く際の注意点を意識しながら、時と場合に応じて子供の危険を回避していけばいいんだと思います。
でも、できるだけ子供に怪我がないようにしたいのも親心。再び肘内障にならないよう、今後はできるだけ俊敏に動いて(服を掴む!胴体をキャッチ!)息子の肘に負担がかからないように頑張りたいと思います。

ポイント
対策も必要ですが、子供の大怪我を防ぐことも親の役目
子供のうちは手が抜けやすいのは仕方が無いこと、危険な時には手をひくことも必要
肘内障と保育園
肘内障はクセになりやすいので、我が家の息子が保育園の面接を受ける際、
肘内障になったことはありますか?なったことがある場合、どちらの腕か事前に教えて下さい。
と、聞かれました。
肘内障になった場合は、どちらの腕だったか、覚えておくとこんなときに慌てないで済みます(笑)
息子は、あれ以来肘内障になっていないので、すっかり忘れてしまい

と、ちょっと慌ててしまいました!(ブログに書いててよかったー)
追記
現在息子は3歳になりますが、その後1度も肘内障になっていません。