2人目を妊娠中に、GBS(b群溶血性連鎖球菌)陽性反応という結果が出ました。
1人目が陰性だったため、こんな感じで何も考えずに検査を受けていた私。
なので、いざ陽性だと言われたときに、え!?なんで!?と、かなり驚いたのを覚えています。
出産中に抗生物質の点滴を受ければ、ほとんど問題はないと言われていますが、やはり万が一のことがあったら…と不安になりますよね。
私も不安を抱えながら出産に望みましたが、感染することなく、娘は現在1歳になりました。
今回は、GBS(b群溶血性連鎖球菌)陽性反応が出た場合、出産方法や赤ちゃんへの影響など、私の体験談を交えてご紹介していきます。
GBS(b群溶血性連鎖球菌)とは?
この菌自体は決して悪いものではなく、指や皮膚に普通についていたりします。膣に常在している場合も多く、妊婦さんの10%程度はこの菌を保有しています。
でも通常は大した病原性を持たないため問題にはなりません。ただ妊娠中にこの菌が膣内に認められると、お産の時、産道を通る際に赤ちゃんに感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがあります。 とは言え、GBSを保有しているママさんから生まれた赤ちゃんみんなにGBSが伝わってしまう訳ではありません。
伝わってしまった場合も実際に感染症を発症する率は1%以下と言われています。
でもやはり感染対策は必要です。
妊娠後期の内診時に、綿棒でおりものを採取し培養検査にかけることによって、菌の有無を判別します。
全妊婦さん10%の発症確率。まさか自分が…と正直ショックでした。
参考
溶血性連鎖球菌は、略して溶連菌。
子どもがよくかかったりする溶連菌のお仲間です。溶連菌はA群、B群、C群など種類があり、GBSはB群にあたります。
妊娠中のママ、赤ちゃんへの影響は?
GBS(b群溶血性連鎖球菌)は常在菌であるため、健康であれば病原性の弱い細菌です。妊娠中のママやお腹の赤ちゃんには、基本的に影響はないと言われています。
妊娠中のママのほとんどが抗体を持っています。ですが、稀に抗体を持っていないママが出産する際、新生児が産道で感染してしまう可能性があります。発症する確率は極めて低く、1%以下だと言われています。
ですが、もし発症してしまった場合
- 細菌性髄膜炎
- 敗血症
- 肺炎
新生児にとって、重篤な状態になってしまう危険性があるため、感染対策が必要とされています。
治療法はある?
治療法は、出産のとき陣痛がはじまった時点、破水が起きた時点で新生児への感染予防にペニシリン系の抗生物質の点滴を行います。
妊娠中に治療を行っても再び菌がついてしまう可能性があるため、出産時の治療が有効とされています。
ポイント
先に破水してしまった場合、お腹の赤ちゃんと産道が繋がってしまうため、感染のリスクが上がります。
破水する前に、ペニシリン系の抗生物質の点滴を行うことが重要とされています。
ですが、先に破水してしまったからといって、必ず感染してしまうわけではありません。
先に破水してしまった場合でも、慌てず医師の指示を仰ぎましょう。
私は、先に破水してしまった場合のリスクを考えて(自宅から産院が遠かったという理由もあり)計画無痛分娩にすることに決めました。
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GBS(b群溶血性連鎖球菌)陽性と診断された私の出産体験談
私の2人目の出産は、計画無痛分娩でした。
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GBS(b群溶血性連鎖球菌)陽性だったこと(先に破水してしまう危険を避けるため)、上の子の預け先がなかったことが理由です。
事前に決めていた出産予定日に病院に行き、陣痛を促す促進剤を点滴する前に抗生剤の点滴を行いました。
私の場合、促進剤と無痛分娩もあったので、どちらにしろ横になっておかなければならなかったのですが。
陣痛中は立ったり座ったり、何かにつかまって踏ん張ってみたりと、それぞれ自分に合ったいきみ逃しがあると思います。
妊娠中ずっと点滴に繋がれっぱなしだと、ほぼ寝たきりの状態で陣痛を耐えなければなりません。
踏ん張るところもなくて、全然痛みが逃げてかない!それがめちゃめちゃ痛いんです。
最初は素直に従って横になりながら耐えていましたが、後半の陣痛の痛みがMAXのときには、
と、座りながら何とか耐えぬきました。(幸い点滴は外れませんでした!)
結果、出産に繋がる陣痛がついてから約3時間程で無事娘を産むことができました。
注意ポイント
産まれた赤ちゃんへの検査はある?
産まれた赤ちゃんは生後数日間、感染症の兆候がないか注意深く観察していきます。
感染の兆候があった場合や、先に破水してしまった場合などは、のどや鼻の細菌培養検査をすることがあります。
GBS(b群溶血性連鎖球菌)には、発症の時期が異なる2パターンあると言われています。
- 早発型-出生直後から
- 遅発型-生後1週間から3か月
参考
入院中は何の問題もなく無事退院できた娘。ですが、生後3週間のときに、ゼーゼーと呼吸が苦しくなる症状が現れました。
遅発型の不安もあったため、すぐに病院に行きGBS(b群溶血性連鎖球菌)陽性だったことを伝え、検査して頂きました。
結果は、GBS発症ではなく、RSウイルスとの診断。GBSではなくて良かったと安堵したのも束の間、新生児のRSウイルスは重症化する恐れがあるということで、そのまま緊急入院になってしまいました。
GBS菌が消えた?1人目陽性、2人目陰性という場合もある
私の場合、1人目が陰性で、2人目が陽性でした。
ですが、驚いたのがこんな場合。
1人目で陽性反応が出たにも関わらず、2人目でまさかの陰性!
調べてみた結果、抗生剤の投与で菌が自然と消えてしまう場合も珍しくないとか。
GBS(b群溶血性連鎖球菌)と診断されても大丈夫!気をつけたいポイント
妊娠中にGBS(b群溶血性連鎖球菌)陽性反応と言われたら、不安でいっぱいになってしまいます。
実際に、私もこんなふうにショックを受けてしまいました。
安心して出産に挑みましょう。
先生のその言葉を信じて出産しましたが、先生のおっしゃった通り、問題なく娘を出産しています。
妊娠中にGBS(b群溶血性連鎖球菌)陽性反応と診断されたら、気をつけたいポイントなど整理してみましょう。
- 先に破水する危険を避けるため、計画分娩にする(私の場合)
- 先に破水してしまった場合、慌てず病院に連絡する(GBS陽性であることを伝えておく)
- 退院後3か月までは遅発型の可能性もあるので、赤ちゃんの様子に注意する
- 赤ちゃんの様子がおかしかった場合、GBS陽性だったことをきちんと伝える
もう一度いいます。GBS(b群溶血性連鎖球菌)は、抗生剤の点滴をすれば大丈夫。
安心して出産に挑んでくださいね。
私の体験談が、同じ不安を抱える妊婦さんのお役に立てれば嬉しいです。