いくつものヒット作を生み出している東村アキコの子育てエッセイ本『ママはテンパリスト』
子育て中の親なら聞いたことはいないんじゃ?というくらい有名な作品ですが、発行されたのは2008年。12年も前の作品だということに驚かされます。
12年の時を経て、『ママはテンパリスト』のレビュー記事を書くのは、今さら感があるのは否めません。
が、テンパりママ代表としてはやはりこの育児漫画には幾度となく元気をもらってきたので、感謝の意を込めて感想を書かせて頂きたい思います。
『ママはテンパリスト』は、オブラートに包まなさすぎる表現が多いので、『気持ち悪い』と低評価をつけられることも多いんです…
けれど、子育てって綺麗ごとばかりじゃないですし、私は全て隠さず描かれている部分が魅力だと感じています。
なので、子育てに悩んでいる親全員に読んで欲しい育児漫画だと思っていますよ。
ただし注意してもらいたいのが、子育てについて何か参考になったり、勉強になったりするわけではありません(笑)
けれど、子育ての悩みなんか吹っ飛ぶほど笑わせてくれます。共感させてくれます。


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『ママはテンパリスト』が気持ち悪いと言われる理由と、愛され続けている理由

『ママはテンパリスト』が10年以上経った今でも愛されている理由。
それは、どの育児漫画よりも子育て中のリアルを包み隠さず描いているからだと断言できます。
今の世の中って、ちょっとでも正論から外れたことを言うとメディアやネットから袋叩きにされる嫌な風潮がありますよね。
そして、そんな風潮は子育て論にもしかり。
- 叱らない子育てをしよう
- 子育ては楽しむべき
など、綺麗ごとだけで作り上げられたようなフレーズにうんざりしてしまうこともありますよね。
そんな中、 反旗を翻すように育児中のリアルを全て描いてくれているのがこの『ママはテンパリスト』というわけです。
人気作家で人の目に多く触れる作品なのに、そんなことまで書いて大丈夫なの?と読者が心配してまうくらい、
- ゲスなセリフ
- ズボラな子育て
- 大人げない対応
にまみれた作品です!(そこが魅力)
そんな理由もあってか、検索ワードに『ママはテンパリスト 気持ち悪い』と出てきちゃうんですよね…

でも、子育てしてたら理想と現実って全然違うじゃないですか?
綺麗ごとだらけの育児より、こういったちょっとやばめな育児のほうが明らかに共感できるし、共感できるからこそめちゃめちゃ笑えるんですよね。
そんな感じで、『ママはテンパリスト』は子育て中の親に愛され続けているんだと思います!

ママはテンパリスト1巻のネタバレ感想
ママはテンパリストの1巻は、東村アキコが妊娠しごっちゃんを出産するところから始まります。
辛い出産を乗り越え、産まれたばかりの我が子を見守りながら
『ああ幸せ…なんてかわいいの…あたしいいママになるね…』
からの、授乳やゲップ、寝かしつけに沐浴、離乳食づくり、おむつ替え等が丸2年以上続く現実。
想像以上に大変な日々に
すんません正直育児ナメてました…!!
は、『ママはテンパリスト』の名言中の名言です。
その後、2歳になったごっちゃんが、散らかされてイヤなものランキング1位の液体を使ってママを追い込んで行く姿がおもしろすぎて、本当に腹を抱えて笑いました。
トイレの洗面台にティッシュを詰め込み、溢れた水で滝修行しているごっちゃんの姿は本当に印象深かったです。(自分がやられたら卒倒しそう)

子供は、大人がおしゃれだと思う腹を嫌がり、大人がダサイと思う服を着たがる生き物。
なので、いざというときママだけがおしゃれして、子供は変な服を着ている
自分にだけ金かけて子どもにはボロ服を着せる母親
の構図が必然と出来上がってしまう、母親の悲しみに死ぬほど共感して励まされました。
ママはテンパリスト2巻のネタバレ感想
ママはテンパリスト2巻は、ごっちゃんのでべそが臍ヘルニアだったというところから始まります。
ごっちゃんは結局手術することになるのですが、術後の麻酔で硬直しているごっちゃん(顔が不自然に力んでいる)姿を見て、笑いをこらえきれない東村アキコが最高です。(笑っちゃいけないシーンほど何か笑っちゃうアレ)
2巻では、さらにやんちゃになった3歳のごっちゃんとママの奮闘激が繰り広げられていくのですが、
AM5:00に刀を振り上げて『ママ たかおう』という、朝いちばんの絶望的な光景。

『あ…もう100%ねないな…こいつ』のママのセリフに

とついつい大声をあげたくなりました。
ママの睡眠時間や眠たさに関わらず、子供が起きた時間=ママが起きる時間、これが結構辛いんですよね。ゆっくり眠れた出産前は遠い昔のことのよう。
他にも、
- おもちゃを買うという交換条件でトイトレを成功
- 切りすぎたぱっつん前髪(オン眉)
- 3歳半になってもやめられない授乳問題
- 口の中のごみを取ろうと指を入れすぎ、風呂上がりのママの髪にゲロ
など、ズボラな子育てや男の子特有のおバカっぷりが楽しめる内容になっています。
ママはテンパリスト3巻のネタバレ感想
2巻の終わりから繰り広げられている鬼で脅かして言うことを聞かせる戦法には、『人にはあんまり言えないけど、うんうん!わかる!』と首を大きく縦に振った親も多いのではないでしょうか?
実は私もその1人で、声を大にして人には言えないことだと思っていたので、

と勇気づけられたことを覚えています。
ちなみに、ママはテンパリスト4巻で鬼作戦が通用しなくなったごっちゃんに取り寄せた絵本『地獄』は、『ママはテンパリスト』がきっかけで爆売れ。
今でも根強い人気があり、以前書店で働いていたときも問い合わせが多かったです。
実際に私も鬼作戦を決行したことがあり、『地獄』の絵本を子どもに読み聞かせています。
上記の記事で、地獄の絵本の魅力を語っているので気になる方は是非読んでみて下さい。
3巻からはごっちゃんが急成長し、あまりおもしろいことをしなくなったせいか、よりリアルにママ(東村アキコ)のゲスな心の声が描かれるようになっていきます。
ごっちゃんが部屋の中に持ってきた大量のダンゴ虫に対し『気持ち悪いから捨てな』と言い放ったり、自分が子供の頃に嫌だった思い出から、自分の子供にはこういう風にしてあげたい…とかいう考えはは、めんどくせぇ!!!
と潔く書かれていたり、これだけ見るとひどい親みたいにも見えるのですが、育児漫画を通してみるとマジで笑えるんです。(ごっちゃんへの愛情も伝わってくるからこそ!というのがポイント)
ごっちゃんが大事にしていた刀を、叩かれた腹いせに ≪刀狩り≫ と称して不燃物送りにしたのは、やべーと思いながらも笑ってしまいました。
でも、男の子の親なら共感できますよね。刀狩りこそしないですが、私もスターウォーズのライトセーバーでよく叩かれるので共感しまくりでした。
ママはテンパリスト4巻(最終回)のネタバレ感想
ごっちゃんが育ってしまって小学生になってしまう(おもしろいネタが減った)ということで、『ママはテンパリスト』はなんと、4巻で最終回となります。
ですが、4巻もおもしろいネタが勢ぞろいです。
- ごっちゃんの髪の毛に直にガムテ―プを貼り付けたり
- つけまつ毛までつける鬼メイクをごっちゃんに施したり
- 男の子ならではのお下品ワードに翻弄されたり
- 飼っているメダカをふりかけで全滅させたり
- 岡本太郎のギャグを仕込んだり
最後の最後まで、腹がよじれるくらい笑わせてくれます!!

ママはテンパリストごっちゃんの今
東村アキコさんは現在2度の離婚をされています。
そして、ごっちゃんの今はというと、2020年の現在では推定15歳くらいになっていると思われます。

ごっちゃんが中3とか、えーーーーー!!!!
それくらい昔の漫画なんですよね。ギャグタッチとか絵柄も今時でも全然通用する感じなので、そんなに前の作品ということが驚きなくらいです。
逆に言うと、子育ての悩みはどの時代も一緒ということなんですね。
『ママはテンパリスト』は気持ち悪い?子育て中の親に読んで欲しい育児漫画:まとめ
私が運営するこのブログのサブタイトル通り、私自身が毎日テンパりまくる子育てを送っているので、
- テンパって失敗するのは私だけじゃない
- 正しい子育てなんて無理
- イライラしたり、親としてどうなんだという行動を取ることもある
という点で、とても励まされました。
『ママはテンパリスト』は、子育ての悩みなんて吹き飛ばしてくれるほど、笑わせてくれる育児漫画です。
こんなに共感できる育児漫画は他にはないというくらい共感できる育児漫画なので、子育てに疲れたママには特に読んでもらいたい作品です!
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