横向き・埋没の親知らずを抜歯した当日の流れを紹介します。
先日、人生で初めて親知らずの抜歯を体験してきました。私の抜歯する親知らずは、横向き・埋没・神経の近くといった少し複雑な状態だと言われました。
ただでさえビビりな私は、抜歯手術の前から怖くて仕方がありませんでした。ですが、いざ抜歯が終わると、短時間で意外とあっけない感じ。

この記事では、私と同じように抜歯が怖くてたまらない!という方に向けて、手術当日の流れや痛みをこのブログに書き残しておきます。
ちなみに私は授乳期間中の抜歯でした。授乳期間中での抜歯について気になる方は以下の記事を読んでみて下さいね。
関連授乳中に親知らずを抜歯!母乳への影響は?実際に大変だったこともご紹介【体験談】
術後の痛みや経過の記事はこちらからどうぞ。
親知らず抜歯 横向き 体験レポ!診断されるまで
親知らず抜歯まで、横向き・埋没と診断されるまでの経緯をご紹介します。
近所の歯医者で親知らずが虫歯だと言われる

実際はもう少し埋没している状態です。
私の下の親知らずは両方とも横向きに生えていて、少し顔をのぞかせている状態です。
左下親知らずはまだマシですが、右下の親知らずは奥歯との間に食べカスが溜まる溜まる。
何か食べるたびに食べカスがつまり、変なにおいがしてくるときもありました。そう思いながらも、歯医者は面倒だしな~と数年間放置していました。
すると、最近になって親知らずと奥歯あたりに痛みが生じるようになりました。

近所の歯医者に行くと、奥歯と親知らずどちらも虫歯になっていると言われてしまいました。

親知らずは結構深くまで虫歯になっているので、抜歯するしかない状態です。
横向き・埋没の親知らずの抜歯手術は少し複雑なので、紹介する大学病院で抜歯してきて下さいね。
紹介された大学病院の診察
まず最初にレントゲンを撮り、親知らずの診察、先生のお話といった流れでした。
先生のお話を聞き分かったこと。
- 私の親知らずは私の口の中に生えている歯のどれよりも大きい
- 歯根が大きく太いため、引っ張っても簡単には抜けない
- 顎の神経にかなり近い

この時点で嫌な予感はプンプンしてました。

そこで引っ張ってもまず抜けないと思うので、抜けやすくなるように顎の骨を削ります。
そのあとは、親知らずをいくつかに分解して、取り除いていきます。そして最後に縫合して終了といった流れになります。
顔は確実に腫れると思うので、それは覚悟しておいたほうがいいですね。ちなみに、普通の抜歯は手術室で行わないのですが、○○さんは結構大がかりな抜歯になりそうなので、手術室で行いますね!
それと、歯根が顎の神経に近いのでまれに唇に痺れが残る場合がありますが、まず大丈夫かと思います。もし、術後に痺れが続くようなら相談してくださいね。
おどろおどろしい言葉の連続!怖い!!
そのあとは、抜歯の説明、書類のサイン、手術日の予約で終了でした。
親知らず抜歯 横向き 体験レポ!大学病院で抜いてもらった【当日の流れ】
私が抜歯するのは右下の親知らず(横向き・埋没)です。
抜歯する前に、術後の説明を受けました。そして、荷物をロッカーに入れ、いよいよ・・・とドキドキしていると手渡されたのが、手術キャップ!!!(人生初でした)

手術当日はメイク禁止(体調など健康状態を顔色でチェックするため)だったので、スッピンで顔面丸出しの手術キャップは恥ずかしかったです。
手術室に到着すると、真っ白な広い部屋の中心にポツンと置かれている手術台が見えました。(歯医者の診察台と同じ台)

緊張してますよね?と聞かれ、即答で緊張してます!と答えるくらい私はガッチガチに緊張していました。
それを察してか、音楽を流してくれました。最初の曲は、King&Princeでしたね。ちょっと癒されたので覚えています。ですが、その後は全く覚えていません!さらなる緊張と恐怖で聞こえなくなりました。
抜歯手術開始!
血圧計と、指から測るタイプの心電図、あとは口の部分だけ穴が開いた紙を顔にかぶせられました。

最初に、親知らずの周りに注射し麻酔(局所麻酔)をかけていきます。何か所か親知らずの隙間などにチクチク打たれましたが、思ったより痛くありませんでした。
麻酔が効くまでしばらく楽にしておいて下さいと指示され待機していると、舌の先がビリビリと痺れてきました。ここからがいよいよ本番です。
麻酔が効いているのを確認し、切開に入ります。

そんな不安が大きかった私ですが、実際は麻酔は抜群に効いていて、いつ切開されているかも分かりませんでした。
顎の骨を削ります。どんな医療器具を使用していたのかは見えませんでしたが、とにかく顎への振動がすごかったことを覚えています。
ガガガガガガガ!!!というような、工事の音が顎と脳内に響き渡りました。
ここで少し痛みがあったので左手をあげてみましたが

結局我慢するしかないんかい!と、耐えているとゴキッゴキッと音がしたので、親知らずが割れたんだなと分かりました。
砕いた部分の親知らずは簡単に除去できたようでした。しかし、問題だったのが診察の際にも言われていた極太の歯根。
恐らく最初は引っ張って抜こうとしていたんだと思います。ですが、なかなか抜けない。

このやり取りを何回したことか。
先生も熱くなってきて、私の顎と耳の下のリンパをくグイグイ押さえつけるので、それも痛いし…
歯を引っ張る際の力も凄まじいもので、頭が揺さぶられました。それに加え、顎への圧力で顎が外れそうでした。
それでも結局抜けなかったので、歯根を砕き取り除いてもらいました。
切開した部分の縫合です。これも麻酔が効いているので痛くありません。気づくと終わっていました。
なんだかんだ言いながらも、抜歯にかかった時間は30分程度。思ったより早かったです。

最後にこう聞かれましたが、いりません!と即答。今考えると参考画像用に持って帰ってくればよかった?いや、でも粉々で血まみれだしね誰も見たくないかw
抜歯後の処置
抜歯後は結構な出血がありました。病院を出る前までガーゼを噛んでおいて下さいと指示がありました。
ガーゼを吐き出してからも出血があったので、口の中は一日血の味で気持ち悪かったです。
親知らず抜歯後|鎮痛剤は早めに飲んでおくのがベスト

その場で鎮痛剤をもらえるのかと思いきや、自分で処方箋を薬局に持っていかなければなりませんでした。
お会計をし、少し離れた薬局まで歩きやっとたどり着いたと思ったら、待ち合いスペースは大混雑。

かなり焦りました。ですが実際は麻酔は4時間くらい効いていました。
鎮痛剤を飲んでいても、麻酔が切れてくる頃にはズキズキ…ガンガン…と響くような痛みが出てきたので、鎮痛剤は早めに飲むことをおすすめします。
親知らず抜歯後|顔の腫れは手術直後から
抜歯の後、じわじわと顔が腫れてくるのかなと思っていましたが、実際は抜歯直後すぐ!
抜歯が終わり、トイレに行き鏡を見るとすでにボコンと顔が腫れていたので驚きました。
私の場合、人が二度見するくらい腫れていたので、すぐにマスクをつけて隠しました。

ポイント
私のように、横向き・埋没の親知らずなど、複雑な場合ほど顔の腫れが大きくなる可能性が高いです。
抜歯をする方は、マスクを持っていくことをおすすめします。
親知らず抜歯後|耳の下から鎖骨にリンパ液が溜まった
抜歯後1時間後くらいから、顔の腫れに加え、耳の下のリンパから鎖骨まで腫れて肩まで痛くなりました。
腫れた部分を押してみると、液体が動くようなグジュグジュという音が聞こえました。調べてみるとどうやらリンパ液が溜まっている状態でした。
抜歯当日は誰かに付き添ってもらうと安心
私の場合、事前の説明で誰かに付き添ってもらうように言われていました。
麻酔をしているため、抜歯後に気分が悪くなる可能性があります。実際に、私は抜歯後気分が悪くなり少しめまいも起きました。

親知らずの抜歯とコロナウイルス(追記)
この記事の抜歯から8か月後に反対側の上の親知らず(またしても横向き・埋没!)を、大学病院で抜歯することになっていました。
ですが、コロナウイルスにより自粛が続く現在、病院の受け入れも厳しくなっていますよね。
そこで、この時期に親知らずの抜歯手術を受けるのかかなり悩みました。
そんなときにちょうど、テレビの特番で今の時期の親知らずの抜歯について特集されていたので、ご紹介します。
結論から言うと、緊急性がない親知らずの抜歯はできれば延期するのが望ましいということを専門家の方がおっしゃっていました。
理由は、以下の通りです。
- 院内感染の危険性
- 親知らずの抜歯後は免疫力低下によるコロナウイルスの感染のリスクが上がる
- 抜歯したところが炎症して体調を崩した場合、病院側の受け入れが追い付いつかずすぐに診てもらえない場合も考えられる
私の場合、痛みがあったり炎症しているわけではなかったので、この特集を見て親知らず抜歯の延期を決めました。
親知らずの抜歯は結局痛い?痛くない?
親知らずの抜歯についておさらいしておきます。
- 親知らずの抜歯自体は麻酔が効いているため思ったより痛くない
- 麻酔が切れるとかなり痛いので、早めに鎮痛剤を飲んでおく
- 顔は抜歯直後から腫れる場合があるので、マスクを持参して行くと安心
- 麻酔で気分が悪くなる可能性があるので、誰かに付き添ってもらう
これから抜歯を控えている方は、たぶんドキドキしているかと思います。
ですが、大抵の場合は思ったよりあっけなく短時間で終わることが多いので、リラックスして抜歯に挑みましょう。
私の場合、抜歯手術よりも抜歯後の痛みや体調不良など、そちらの方が大変でした。