手足口病、大人がかかると地獄を見ます。そんな私の大人の手足口病体験談をまとめました。

実は、大人も手足口病にかかるんです。そして、子供よりも重症化しやすく、治るのも子供の2倍の期間かかります。
そんな厄介な大人の手足口病。私は1歳の娘からうつってしまい、口の中が痛みを伴う水疱だらけになりました。
私の体験談を通して、たくさんのママやパパに予防してもらえたらと思いこの記事を書いています。


大人の手足口病!私がうつった経緯
まさか大人も手足口病になるなんて…
私が手足口病になった経緯と、どんなウイルスなのかということを紹介します。
手足口病とはどんなウイルス?
まずは手足口病について簡単にご説明していきますね。
手足口病は夏季に流行し、7月にピークを迎えるウイルス性の感染症。原因ウイルスは「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」で、複数の種類があるので何度もかかる可能性も。患者のほとんどは小児で、5歳未満の小児が80%を占めますが、まれに大人にも感染します。
手足口病にかかったのは娘から
最初に手足口病にかかったのは我が家の娘からでした。
娘が手足口病になるのは今季3度目。ひざ周りに発疹ができはじめ、

くらいの慣れた感じで病院に行き、案の定手足口病の診断を受け帰宅しました。
▼娘の手足口病の症状
- 37度~37.5度程度の発熱
- 口の中に発疹(食欲有り)
- お尻・太もも・膝・ふくらはぎに発疹
3度経験した手足口病の中でも一番軽い症状でした。
ちなみに娘は発症3日目から発疹が減り、5日目にはほとんど完治していました。
親知らず抜歯による抵抗力の低下
大人の手足口病は、睡眠不足や疲労などによる抵抗力の低下が原因の一つだともいわれています。
私はこのとき親知らずの抜歯をしたあとだったので、抵抗力が低下していたものと思われます。
そんなときに娘が手足口病になり、あっけなく私にうつってしまったんですね。

そういえば、意識して手洗いうがいもしていなかったかも…
大人の手足口病は激痛!私の体験談
手足口病になった私ですが、想像以上に辛く地獄を見ました。
ここでは、私が発症から完治するまでの記録をまとめています。
発症1日目|喉に発疹を発見
- 37度の発熱
- 喉に水疱を見つける
- 体がだるい
- 頭痛
娘を病院に連れていったあと、体がだるく何となく熱がありそうな感じがしたので測ってみると37度。微熱でした。
風邪かな~と思いつつ娘を看病していると、次はなんだか喉の奥と舌のつけ根が痛み始めました。口内炎か?と思い、鏡で喉の奥を見てみると、喉の奥の壁に数個、真っ赤な水疱が見られました。
手足口病は子供の病気だと思っていたので、まさかと思い「手足口病 大人」と検索。そこで初めて、大人もまれに手足口病になるということを知りました。
発症2、3日目|舌にも水疱ができる
- ひどい頭痛
- 体がだるい
- 舌に水疱ができる
- 手に水疱ができる
発症1日目以降は発熱はありません。しかし、とにかく体がだるいんです。頭痛もひどくて、一日中頭がぼーっとしていました。
口内の水疱は1日でみるみる増え、針で刺されているかのような激痛が走ります。あまりの痛みで、水分をとるのがやっとという感じでした。
手にもいくつか水疱ができ、触れるとピリピリ痛みました。
発症4、5日目|口内炎がひどい!症状悪化で声が出なくなる
- 体がだるい
- 頭痛
- 鼻水とくしゃみが止まらなくなる
- 口内の水疱が30個以上
- 口内の水疱がつぶれて潰瘍に
症状4、5日目は全ての症状が一番ひどく、痛みのピークでした。
私の場合、口内の水疱がとにかくひどく、舌・歯茎・喉ありとあらゆるところに出来てしまい、自分の目で数えるだけで30個は確認できました。そして、その水疱がどんどんつぶれて白い潰瘍(口内炎のような感じ)に。それがとにかく激痛でした。

食事も水分、ゼリーですら精一杯な状態です。痛みを我慢しながら少しずつ食べました。
そして、この日から謎のくしゃみと大量の鼻水に悩まされました。恐らく、食道や鼻に繋がる上咽頭にまで水疱ができていたのだと思われます。
就寝中も鼻水がどんどん流れ出てくるので、なかなか深い眠りにつくことができず辛かったです。
発症6、7日目|痛みが少しずつマシになってくる
- 水疱は増えなくなる
- 頭痛
- 鼻水とくしゃみ
上記の通り、症状はまだ続いていますが、ピークは越えたといった感じでした。
しかし、相変わらず口の中はズキズキ痛みます。ですが、これ以上水疱が増えることはなかったので安心しました。食事もお粥や豆腐、喉ごしが良いものなら積極的に食べれられるようになりました。
ですが、相変わらず声が出にくく、子育ての色々な面で不便なことが多かったです。

私があまり喋れないので、息子は無視されていると勘違いし、とにかく自分を見てくれと言わんばかりに「ねぇ!」を連発していました。

手足口病発症しながら1人で2人の子供の面倒を見るのは、本当にしんどかったです。
発症8、9日目|日増しに回復
- 口内の水疱が少しずつ小さくなってくる
- 体のだるさ、頭痛がなくなる
- くしゃみ、鼻水がなくなる
- 手の発疹消える
- 下痢
食事をするときにまだ喉に痛みは感じるものの、8日目、9日目でようやく痛みやしんどさから解放された感じがしました。
ですが、8日目から下痢の症状があらわれました。
発症12日目|完全回復
発症12日目にしてやっと口の中の潰瘍も全てきれいに消えました。

しかし、食事ができるようになった嬉しさでついつい食べ過ぎてしまい、結局すぐに体重は元に戻りました…
大人は手足口病になりにくいって本当?大人が重症化した場合の症状
- すでに原因となるウイルスの感染を受けている場合がある
- 大人は免疫力が高いので子供よりもかかりにくい
このことから、大人は手足口病になりにくいと言われています。
しかし、もし大人が手足口病に感染してしまった場合は、子供よりも重症化しやすいと言われています。
▼大人の手足口病|重症化した場合の主な症状
- 40度の高熱が出る場合もある
- 関節痛・筋肉痛・倦怠感
- 手足のしびれ
- 嘔吐や下痢
発疹以外にこのような症状が出る場合があるので注意が必要です。
参考
私の場合、手足の発疹はひどくなかったので助かりました。ですが、手足の発疹がひどい方は、痛みで物が持てなくなったり、歩けなくなったりすることがあるそうです。
手足口病に治療法はない
娘が手足口病になる度、毎回同じことを言われています。

この通り、ゆっくりすることが一番の薬なんですね。
ポイント
大人は重症化しやすく、発疹の痛みも強いと言われています。痛みが強く我慢できない場合には、病院で痛み止めや軟膏を処方してもらえる場合もあるので、受診してみるのも一つの方法です。
ちなみに私の場合、口内の痛みが強かったため、市販の鎮痛剤を飲んでいました。鎮痛剤を飲んでいる間は少し楽になり、水分や食事をとりやすくなりました。
大人の手足口病は、口内の痛みから脱水症状にもなりやすいので注意してくださいね。私自身痛みがピークのときには水分がとりにくかったので、経口補水液を利用していました。
大人の手足口病になって一番辛かったこと
大人の手足口病になって一番辛かったこと、それは口の中の水疱です。
水疱が徐々につぶれ白い潰瘍になると、ひどい口内炎のような痛みがでてくるので、それが本当に激痛です。
▼口内の水疱、こんなとき痛かった
- 熱いものを飲むとき
- 柑橘類、ソースなどの調味料を口にすると超激痛
- 歯磨き、うがいがしみる
歯磨きやうがいは仕方ありませんが、熱いもの・柑橘類・調味料には要注意です!泣きます!!

ウイダーinゼリーのマスカット味は重宝したけど、グレープフルーツ味は激痛でダメでした!
手足口病におすすめの食べ物や飲み物
痛みのピーク時は、ゼリーや経口補水液で乗り切りましたが、少し食欲が出てきた頃(痛みは続いている状態)に食べやすかったものをご紹介したいと思います。
- お粥
- うどん
- そのままの食パン
- 豆腐
- ヨーグルト
- カルピス
- カルピスソーダ
熱いものは痛いので、とにかく冷ましてから食べて下さいね。
カルピスはとても飲みやすかったです。炭酸って痛そうって思いましたが、カルピスソーダは本当に爽やかで喉がスッキリしました。
ちなみに、コーンスープ系はドロッとしていて味が濃いからか、めちゃめちゃしみて痛かったです。

飲料はストローを使うとしみにくいですよ。
全て私の個人的な意見になりますが、もし良ければ参考にしてみて下さいね。
大人の手足口病にならないための対処法
手足口病は、ウイルスの感染によって起こる感染症です。完成経路は以下の通りです。
- くしゃみなどの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」
- 舐めて唾液や鼻水がついたおもちゃの貸し借りなど、手が触れることで感染する「接触感染」
- 便などの排泄物の中に含まれるウイルスが口に入ることによって起こる「糞口感染」
感染力は、口からは1〜2週間、便からは2〜4週間あるので、周囲にうつさないよう注意が必要です。
そのために注意するポイントをご紹介します。
- 手洗い・うがい・消毒をしっかりしよう
- タオルや食器などの共有を控えよう
- おむつ処理は特に気を付けて手洗い消毒をしよう
- マスクを着用しよう
ウイルスや細菌に効果があるアイテムを使う
手足口病のウイルスは、アルコール消毒剤や熱に対する抵抗力が強いと言われています。


大人の手足口病まとめ
大人がかかるこれほど大変でしんどい思いをする手足口病。ですが、小さい子供を持つママやパパにとっては、身近な病気であると言えます。
もし我が子が手足口病になってしまったら、看病するのも大変ですが、家族がうつらないようにしっかりと予防対策していきましょう。
私も今回の経験から、二度とならないよう心がけたいと思います!