子育て

生後2か月の赤ちゃんが『水腎症』で9日間入院【完治までの記録】

2019年9月3日

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本記事では、生後2か月の赤ちゃんが『水腎症』になり、完治するまでの記録をこのブログにまとめています。

 

生後2か月の息子が、ある日突然自宅で大量の嘔吐、高熱。

ふたば
大量の嘔吐も、発熱も生まれて初めてだったので本当にびっくりしました…

 

診断されたのは『水腎症』という病気で、緊急入院することになり、9日間の入院生活を余儀なくされました。

水腎症は、胎児のときに発見されることも多いと言いますが、私は生後2か月の息子が診断されて初めて『水腎症』という病気を知りました。

 

子どもには珍しくないと言われていているこの病気ですが、実はあまり知られていません。

実際になった赤ちゃんの体験談や、経過の記録などの情報もとても少ないんです。

息子の記録をブログで公開することで、同じ水腎症の子どもを持つママやパパの参考になればと思い、ここに記します。

 

付き添い入院で大変だったこと・あったら便利だった入院グッズについては以下の記事にまとめています。

 

水腎症ってどんな病気?

まずは、水腎症とはどういった病気なのか、ご説明したいと思います。

水腎症とは腎臓で作られた尿の流れがせきとめられて、尿の通り道や腎臓の中に尿がたまって拡張した状態をいいます。

子どもの水腎症は、先天的な狭窄がほとんどです。狭窄した部分により、そこより上流の尿路が拡張して水腎症が生じます。

尿路が狭くなっていると尿が通りにくいために腎臓に無理がかかり、腎臓の機能が悪くなる可能性があります。

胎児や乳児の水腎症はその拡張の程度で、4段階に区分されます。4度では、最悪の場合腎不全になる可能性があるので、手術が必要になる場合が多いと言われています。

尿路が拡張し、尿がたまっていると細菌がついて高熱の出る尿路感染症を起こします。この尿路感染症の原因の一つとして、水腎症が挙げられます。

この尿路感染症にも注意が必要で、何度も繰り返してしまうと腎臓にダメージを与えてしまうこともあるので、放置せずしっかりと治療することが大切です。

参考|水腎症について|東京女子医科大学病院 泌尿器科

 

生後2か月の赤ちゃんが水腎症と診断されるまで

発熱する赤ちゃん

生後2か月の息子が、水腎症と診断されるまでの経緯と症状を紹介します。

 

始まりは突然の嘔吐と高熱でした

何の前触れもなく、朝に大量の嘔吐。吐き戻しという感じではなく、ミルクをげぼっと吐きました。

吐いたあとは中々泣き止まず、何だか様子がおかしいかなと思い熱を測ってみると38.3度。便も少し下痢気味になっていました。

ふたば
産まれて初めての発熱と嘔吐に血の気が引いた…

まだまだ母親の免疫に守られているハズのこの時期の発熱だったので、これはただ事ではないと、とにかく不安になりました。

 

発症1日目|ウィルス性胃腸炎と診断される

すぐに近所の小児科を受診しましたが、とにかくご機嫌な様子の息子。(こんな時に限って!)

しかも、病院で熱を測ってみるとなぜだか37.3度に下がっていました。

私の不安をよそに、あまりにも元気そうな息子を見て先生も、

お医者さん
お医者さん
ん~、元気そうだけど・・・生後3か月未満の赤ちゃんの発熱は慎重になった方がいいですからね。とりあえず大きな病院を紹介します。

ということだったので、紹介状を持ってすぐに大きな病院へ向かいました。

そこで血液検査をしたところ、CRPの炎症反応がほんの少しだけ高いという結果が出ました。

嘔吐と下痢はありますが、微熱程度で機嫌も良いということで、このくらいの炎症反応であれば恐らくウイルス性胃腸炎だろうと診断され帰宅しました。

 

発症2日目|治ったかと思わせるほどの無症状

少し下痢気味ということをのぞいては、この日は、発熱や嘔吐といった症状は何もありませんでしたし、機嫌も良かったです。

ふたば
ふたば
昨日はあれだけバタバタしたのに、もう完治?お騒がせな息子め☆

と、この日はかなりのんきに過ごしていました。

 

発症3日目|再び嘔吐と高熱

この日は、夫の仕事がお休みだったので、朝から夫がせっせとミルクを作って息子に飲ませてくれていました。ミルクを飲み終えしばらくすると、マーライオンのごとくミルクを口から噴き出す息子!

こんな大量嘔吐見たことないというくらいの勢いで、飲んだミルクを全て吐き出した息子に仰天。

しばらく様子を見ていると、みるみるうちに体が熱くなり、熱を測ってみると39.6度もあったので、すぐに病院に連絡。

再度受診することになりました。

 

尿路感染症の疑いで緊急入院

もう一度、血液検査と尿検査を実施。

血液検査の結果では、前回そこまでだったCRPの炎症反応と白血球が高値になっていました。そして、もう一方の尿検査の結果では尿の中に細菌が確認され、尿路感染症と診断されました

 

私自身、産後に尿路感染症から腎盂腎炎になり救急車で運ばれ、その恐ろしさを身をもって体感していたので、ことの重大さに夫婦共々肝を冷やしました。

参考産後に腎盂腎炎、菌血症になり命の危機!救急車で運ばれ、緊急入院した体験談

ましてやそれが生後2か月の乳児、全身に菌が巡ると命の危機もあるので、有無を言わさず緊急入院となりました。

 

生後2か月の赤ちゃんが水腎症に|治療と回復までの記録

入院する赤ちゃん

生後2か月の息子が水腎症と診断され9日間入院することになりました。

そのときの入院生活での様子。治療法や回復するまでの記録を紹介します。

 

入院生活1日目|抗生剤の投与開始

尿の中の細菌を正確に調べるには培養検査が必要で、結果が出るまでには数日かかります

感染している細菌によって、効果がある抗生剤の種類も変わってくるので、先生の判断で効果がありそうな抗生剤から投与し、症状の改善が見られるかどうかを判断していくということになりました。

息子は熱があっても割と母乳はしっかりと飲めていた方でしたが、脱水症状防止のため24時間点滴が必要ということでした。

そして、その点滴の中に、1日3回抗生剤を投与して頂きました。

ふたば
ふたば
慣れない入院生活開始です。バタバタしていて、必要なものも揃っていなかったので何かと不便な1日目となりました。

これからどうなるのだろう?と、とにかく不安だったことを覚えています。

 

入院生活2日目|とにかく機嫌が悪い

前日の39度台から少し熱が下がり、38度台をキープ。

ですが、とつてもなく機嫌が悪い。普段はおっぱいを加えさせると落ち着く息子でしたが、おっぱいを拒否することも多く、グズグズ泣いている時間が多かったです。

こんな様子の息子は初めてだったので心配になりました。

ふたば
しんどいのか?どこか痛いのか?教えて欲しいけど、教えてくれるハズもなく・・・もどかしかったです。

 

この日、担当の先生とお話し、恐らく1週間程度は入院治療することになるということを伝えられました。

生後2か月の乳児は重症化する恐れもあるということもあって、慎重に経過観察と検査をして行くということでした。

 

入院生活3日目|熱が下がる

まずは1種類目と試した抗生剤がドンピシャだったようで効果てきめん、3日目にして解熱しました。

ふたば
ふたば
やっと熱が下がり、とりあえずほっと一安心!

 

入院生活4日目|採血の結果も良くなる

前日の採血の結果が返ってきましたが、解熱と共にCRPの炎症反応もかなり下がっていました。

顔色も良くなり、あーあーうーうーと大きな声でおしゃべりする元気も出てきたようでした。

 

入院生活5日目|腹部エコー検査を受ける

尿路感染症の原因を探るべく、腹部エコー検査を受けました。

5日目には、病人だとは思えないほど元気になったので、沐浴の許可が下りました。

慣れない場所、慣れないベビーバスでの沐浴はかなり大変でしたが、久々の入浴に息子もスッキリした様子。

ふたば
ふたば
子どもって病気のあとにぽんと急成長するという話を聞いたことがありましたが、我が家の息子もまさにそうでした!

 

熱が下がってからは、かなり力強くなりましたし、寝がえりの前兆もまだなかった息子が急に横向けに寝るようになりました。

あと、ギャン泣きで背筋が鍛えられたのか、イナバウアーのような凄まじいのけ反り体勢とそこからの強烈な頭突きもこのときマスターしたのでした。

 

入院生活6日目|点滴が外され自由に

痛々しい点滴が外されやっと自由になりました。

点滴をつけながらの沐浴がかなり大変だったので、点滴の無い生活に歓喜しました。

 

入院生活7日目|水腎症 グレード1と診断

お医者さん
お医者さん
腹部エコー検査の結果、片側の腎臓に尿が溜まり腎臓の腫れが見られます。

ですが、腫れの程度も軽いものなので、グレードで言えば最も軽い1度ということになります。

と、診断を受けました。

 

どうやら乳児期の尿路感染症の原因としては、膀胱尿管逆流症や水腎症を伴う場合が多いそうです。

我が家の場合も、尿が膀胱から腎臓へと逆流してしまう膀胱尿管逆流症が原因で尿路感染症を起こし、水腎症になっている可能性があると告げられました。

 

正確なことはさらに詳しい検査を受けないと分からないということでしたが、グレード1の場合は成長と共に自然治癒する場合が多いため、繰り返し症状が出ない場合には、定期的な経過観察で様子を見ていくということでした。

ふたば
ふたば
初めて聞く水腎症という病気に戸惑いはありましたが、しっかりと定期検診と経過観察を受ければ大丈夫という先生の説明を聞き、少し安心しました。

 

入院生活8日目|今後の治療方針について相談

最後の検査も全てクリアし問題なしということで、翌日の朝退院することになりました。

最後に、不安を取り除くためにも、今後の治療方針について先生としっかり相談しました。

  1. 5歳まで、半年に1回の定期検診
  2. 38度以上の発熱があれば必ず病院を受診し尿検査を受ける
  3. 様子がおかしいなど少しでも異変を感じることがあれば迷わず相談する

 

上記のことをきっちり守れば、日常生活で何も心配することは無いそうです。

 

生後2か月の赤ちゃんが水腎症に|退院後の経過と完治まで

退院後は、半年に一度腹部エコー検査を受けることになりました。

治療方針としては5歳まで定期検診を受けるということでしたが、半年に一度の腹部エコー検査を3回クリアしたところで、水腎症完治という診断を受けました

ということで、我が家の場合は幸いにも自然治癒で2歳になる前には治療と定期検診を終えることができました

 

ただ、退院後は発熱するたび(原因は、突発性発心や手足口病、夏風邪など様々だったのですが)

ふたば
まさか・・・!

とビクビクしました。

先生に言われていた通り、発熱するたびに病院で尿検査を受けましたが、一度も尿路感染症を発症することはありませんでした。

 

水腎症|赤ちゃんの入院費用は一体いくらだったのか

生後2か月で初めての病気、初めての入院だったということもあり、こども 保険診療適用(こども医療費助成制度)のことをすっかり忘れていましたが・・・

退院日のお会計でなんとびっくり500円

各自治体で助成金額は違いますが、我が家の場合はこの金額でした。

 

もちろん、こちら側で準備するもの(パジャマやオムツ、親の食事代)にはお金がかかりますが、子どもの入院費用(治療費含め)この金額は本当に有難いですよね。

 

ちなみに、保険診療適用(こども医療費助成制度)を使わなかった場合の本来の入院費用は、8万円くらいだったと思います。

ふたば
ふたば
この金額を支払うと思うとヒヤッとするので、500円で本当に良かった!

 

水腎症完治後も忘れることがない理由

息子は現在3歳ですが、今でも発熱するたびに水腎症が頭をよぎります。

予防接種の記入用紙にも

今までに心臓、腎臓、肝臓、脳神経、先天性異常、免疫不全症、血液、発育障害の病気、血が止まりにくくなる病気、その他重い病気にかかったことがありますか。

という項目があるので、今でも毎回『水腎症グレード1』と記入しています。

 

他にも、乳幼児の健康診査や、保育園に入所する際に過去の病気を申告する項目があり、その度に思い出しています。

ちなみに息子は、出生の際にも色々と問題があり、新生児仮死を経験しているので、記入用紙には書かないといけないことがたくさんあります。

ふたば
ふたば
書く量が多く、毎回大変です・・・!

参考【出産体験談1人目】初産は超難産で陣痛2日!お産のフルコース体験してきました。

 

その後、水腎症グレード1の再発の可能性はほとんど無いということですが、尿路感染症は意外と身近な病気でもあるので、今後も忘れることなく子どもの健康には注意していきたいと感じています。

 

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